駐車場アスファルトの厚さは何cmが正しい?厚さの選び方と注意点を解説

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皆さんこんにちは。

愛知県小牧市を拠点に年間100件以上の舗装工事を手掛けておりますテックワークス株式会社です。


駐車場のアスファルト舗装を検討する際に、「どのくらいの厚みで舗装すれば車が安全に通行できるのか」「費用や耐久性はどう変わるのか」など、疑問や不安を抱えている方もいるでしょう。舗装の厚みや構成を間違えると、ひび割れや沈下の原因になり、修繕費がかさんでしまう可能性があります。


この記事では、駐車場アスファルト舗装の厚みの基準や耐久性、路盤・表層の構成、費用や施工のポイントについてわかりやすく解説します。駐車場の施工を検討している方や、費用と耐久性のバランスを知りたい方はもちろん、初めて舗装工事を依頼する方にも参考になる内容です。


■アスファルト舗装の厚み基準



駐車場のアスファルト舗装を長持ちさせるためには、地盤の状態や車両の種類に応じた「厚みの基準」を守ることが大切です。道路舗装や駐車場工事の現場では、路床・路盤・基層・表層といった複数の層を組み合わせて強度を確保しますが、その中でもアスファルトの厚みは耐久性や費用に直結する重要な要素です。


・普通車と大型車の厚み

一般的な住宅用駐車場では、普通車に対応できるようアスファルトの表層を約3〜5cm、基層を5〜8cmとし、合計で10cm前後の厚みを確保するのが一般的です。一方、大型車やトラックが頻繁に出入りする駐車場では、路盤を強化し、アスファルトの合計厚みを15cm以上とするケースが多くなります。厚みが不足すると表面がひび割れたり、地盤沈下が起こる可能性が高まります。


・1層あたりの最大厚み

アスファルトは一度に厚く敷きすぎると内部が十分に締め固まらず、強度が出にくくなります。そのため舗装工事では、1層あたり最大で5〜6cm程度に抑え、必要に応じて複数層に分けて転圧するのが基本です。これにより均一に強度を確保し、耐久性の高い舗装が可能になります。


・10t・20t・25t仕様の違い

駐車場舗装の厚みを検討する際には、耐荷重の仕様も重要です。10t仕様は主に普通車向け、20t仕様は中型トラックや業務用駐車場、25t仕様は大型車両が多く出入りする物流施設などに対応します。耐圧仕様が大きいほど路盤や砕石の層を厚くし、アスファルトも強化する必要があり、工事費用や材料コストも増加します。


■駐車場舗装の構成と断面図



駐車場のアスファルト舗装は「表面だけ黒く仕上げる工事」ではなく、地盤の状態に合わせて複数の層を重ねることで強度と耐久性を確保しています。舗装の断面図を見ると、地面から順に路床・路盤・基層・表層と構成され、それぞれが役割を持っています。


・路床・路盤・基層・表層

一番下の路床は地面を固めた層で、強度が不足している場合は掘削や砕石を入れて補強します。路盤は砕石や砂利を敷き、転圧(押し固め作業)して荷重を分散させる役割を持ちます。その上に基層と表層のアスファルトを敷き、表面を滑らかに仕上げて完成となります。


・駐車場舗装の標準構成

普通車用の駐車場なら、路盤に10〜15cm程度の砕石を敷き、その上にアスファルトを8〜10cm程度重ねるのが一般的です。大型車両が利用する場合には、砕石層を厚くし、アスファルト層も強化する必要があります。施工面積や車両の種類によって構成は変わるため、業者に現場状況を見てもらうことが重要です。


・透水性舗装の断面図

近年は雨水が浸透しやすい「透水性アスファルト舗装」も注目されています。従来の舗装と違い、アスファルトの骨材(砕石の粒)が粗く、水が地盤へ浸透する構造になっているのが特徴です。排水性が高いため水たまりや雑草の発生を抑えるメリットがあり、駐車場や外構工事でも採用例が増えています。


■厚みによる耐久性と費用



駐車場舗装において、アスファルトの厚みは耐久性と工事費用の両方に直結します。厚みを薄くすれば初期費用は抑えられますが、ひび割れや沈下のリスクが高まり、結果的に修繕費がかさんでしまう可能性があります。一方で厚みを確保すれば強度が上がり長持ちしますが、その分コストは上昇します。


・厚さ10cmの耐久性

一般的な普通車用の駐車場では、アスファルトの合計厚みを約10cmにすることが多いです。表層3〜5cm、基層5〜7cmの構成であれば、乗用車が日常的に出入りしても十分な強度が得られます。ただし、大型車が停車するケースや地盤が弱い場所では10cmでは不十分な場合があり、路盤を厚くするなど追加の施工が必要です。


・厚みと費用の関係

アスファルトの厚みを増すと、その分だけ使用する材料(アスファルト合材や砕石)が多くなり、施工面積1m²あたりの単価が上がります。例えば5cmから10cmに厚みを増やすだけでも、材料費と転圧作業の工程が増えるため、数千円単位で費用が変動します。長期的に見ると、厚みをしっかり確保して初期投資をした方が、修繕回数を減らせるというメリットもあります。そのため「工事費を抑えたいのか」「長く安心して使いたいのか」という目的に応じて、最適な厚さを検討することが大切です。


■アスファルト厚みの計算方法



駐車場舗装の厚みは「何cmにするか」を一律で決められるものではなく、利用状況や地盤条件に応じて計算する必要があります。施工現場では、交通量・車種・地面の状態を組み合わせて最適な厚みを設定します。基準を誤ると耐久性が低下し、補修工事が早期に必要になるため注意が必要です。


・交通量と車種で決める

アスファルトの厚さは、駐車場に出入りする車の種類と台数に大きく左右されます。普通車だけが使う場合は10cm前後でも対応可能ですが、トラックや業務用車両が頻繁に通るなら15cm以上が望ましいとされます。道路舗装と同様に、重量車両が多いほど表層や基層を厚くしなければ強度が確保できません。


・地盤状況で変わる厚み

同じ車両条件でも、地盤が軟弱な場合は厚みを増やす必要があります。地盤が砂質で柔らかい場合や水はけが悪い土地では、砕石を多めに入れて路盤を厚くし、転圧を丁寧に行うことで沈下を防ぎます。逆に地盤が固く安定していれば、必要以上に厚みを増やす必要はありません。見積もりを依頼する際には、地盤調査を行った上で「どの層を何cmにするのか」を具体的に確認することが安心につながります。


■駐車場舗装を長持ちさせる方法



駐車場のアスファルト舗装は、正しい厚みを確保して施工しても、その後の管理や環境条件によって寿命が大きく変わります。舗装工事を成功させるには、工事時の下地づくりと完成後の維持管理をしっかり行うことが重要です。


・下地処理と排水設計

舗装を長持ちさせるためには、まず地盤(路床)をしっかり整えることが基本です。柔らかい地盤をそのまま舗装すると、車の重みで沈下やひび割れが発生します。砕石を敷き、転圧して固めることで安定した基盤を作れます。また、雨水が地面にたまると舗装の劣化が早まるため、排水勾配をつけたり透水性舗装を採用するなど、排水設計も欠かせません。


・定期メンテナンス

舗装は施工して終わりではなく、定期的な点検とメンテナンスが必要です。表面に小さなひび割れができた段階で補修を行えば、工事費用を抑えつつ寿命を延ばすことができます。また、駐車場に雑草が生えると隙間から水が浸透し、劣化が進む原因になるため、早めに除去しましょう。業者による定期点検や部分補修を依頼することで、舗装全体の強度と耐久性を維持できます。


■まとめ



駐車場のアスファルト舗装は、車種や交通量、そして地盤状況に応じた厚み設定が不可欠です。普通車向けなら合計10cm前後、大型車が利用するなら15cm以上を目安にし、必要に応じて耐圧仕様(10t・20t・25t)を選びます。舗装は路床・路盤・基層・表層の構成で成り立ち、どの層も耐久性を左右する重要な役割を持っています。


厚みを増せば初期費用は上がりますが、修繕頻度を減らして長期的なコスト削減につながるメリットがあります。さらに、地盤をしっかり固め、排水設計を行い、完成後は定期的にメンテナンスを続けることで、駐車場舗装を長く安心して使うことができます。

駐車場の舗装工事を検討する際には、施工面積や利用目的を踏まえ、信頼できる業者に見積もりを依頼し、最適な厚みと構成を提案してもらうことが大切です。


■駐車場アスファルト舗装をご検討中の方は、テックワークスにご相談ください!



テックワークス株式会社は、愛知県小牧市を拠点に地域密着で舗装工事を手掛けています。年間100件以上の道路や駐車場の施工実績があり、個人の戸建て駐車場から法人や管理会社が管理する大型駐車場まで、幅広い現場で豊富な経験を積んできました。舗装工事は厚みや路盤、排水設計など専門的な知識と施工経験が求められるため、経験豊富な業者に依頼することが長持ちする舗装を作る上で安心です。


当社では、施工品質はもちろん、安全管理や納期厳守にも徹底的にこだわっています。見えない箇所まで丁寧に仕上げることで、耐久性や美観を両立し、お客様のご要望に沿った最適な施工を提供しています。


また、現場調査やお見積もりは無料で対応しており、駐車場の面積や用途、車両の種類に応じた厚みや構成など、細かいご相談にも親身に応じています。舗装に関するお悩みや費用、施工内容についてのご相談は、まずはお気軽にお問い合わせください。


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